今のスキルに基づいた将来のビジネスビジョンを明確にする

 転職プロセス中で最も難しい点は、なんといっても「現時点での自分」のアピールと、仕事内容を踏まえて転職先の企業にとって自分のスキルがいかに有益で将来のビジョンが明確であるかのプレゼンだと言っても過言ではないでしょう。転職希望者にとっては最大に難しいプロセスですが、この点が明確にクリアできているかどうかで企業側が「ぜひ採用してみたい」と興味を抱かせる応募者になるかどうかの分かれ道でもあるのです。

 

 転職先を探す場合、給与や雇用形態、福利厚生や職場環境などを条件として探すことも大切です。経済的自立となる生活基盤となるのですから当たり前です。しかし、自分のスキルややってみたい職種をあまりにも漠然としか把握していないとしたら、たとえどんなに数多く応募しても「転職」のスタートラインに立っていないことと同じなのです。

 

「人の役に立つ仕事がしたい」
「社会のためになる仕事がしたい」

 

 はっきり言いましょう。これではまったく相手にされません。この中には、あなたの明確なビジョンが何一つ入っていないのです。もっと掘り下げていく必要があります。自分にとって「人の役に立つ」「社会のためになる」仕事はいったいどんな仕事なのか…。

 

 社会は、ありとあらゆる業界、職種の人たちがお互いに支えあいながら成り立っています。すべての職種が「人のため」「社会のため」の仕事と言ってもよいのです。その中で、自分のスキル、長所、どんな風に役に立ちたいのかをはっきりと見極めればおのずと職種、業界、そして企業と絞り込むことができます。

 

 このようにプロセスを踏んでいくと、絞り込んだ企業への志望動機はブレることなく、あなたの熱意と為人を伝えることができます。転職活動はけっして手当り次第にするものではありません。自分をもう一度見つめ、今の自分でできる範囲とスキルと見極めれば、きっと近い将来の自分像がはっきりしてきます。その時こそ、転職活動のスタートなのです。